心身症

今はあまりニュース等で聞かなくなった言葉だと思う。
旅客機の機長が逆噴射して大事故が発生した時にテレビで出てたけど、それ以降は聞かなくなった。

社会人になって酒浸りになっていない早い時期にある症状が出始める。
寝るときに咳が出て止まらない。床に入ると咳が出て何時間も寝付けない。
でも普段喉が痛いなんてこともない。
アンビエントな音楽やクラシック音楽をかけて寝付く努力をした。
座椅子で半身を少し起こして寝ると咳が出にくい事を発見したりもした。

内科医に行って薬を処方してもらうが効かない。

3回目だったと思うが医師が「仕事で何か悩み事無いですか？」と聞いてきた。
その瞬間凄く腑に落ちるものを感じて一切の症状が治まった。

機械メーカーの営業職に就いていたのだが、基本引きこもりの性格で人と話すのは苦手だった。
セールストークは下手で商品知識もあまり無くて悪戦苦闘していた時だった。
商品知識が有ればある程度仕事ができる事がわかった。セールストークは人まねしている内についてきた。

医師に「心身症」と言われ、一番納得いった理由がある。
当時営業車で一日中走り回っていたが、高速道路でチケットを貰ってスロープをアクセル全開で登ると時々とある衝動が沸いてくるのだ。
急ハンドルを切って壁にぶち当たったらどうなるかな？、という衝動。
自殺願望があるわけでも無いので、頭をよぎるだけで実際は普通に運転し続ける。
それを境にその衝動もなくなる。

自分に精神分裂（今でいう統合失調症）の気質が有るのかとも思ったがそうでもなかった。

メンタルのダメージがフィジカルに影響が出るのは若い頃からそうだったみたい。
楽しみながら仕事しないといけない。
まだ働くんだったら。

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