皮膚の乾燥と老け顔

抗がん剤の副作用で皮膚の表面が乾燥してしわしわになる。
54歳でじじいと言われても仕方ない年だが、急に顔が老け込んじゃった。

漫画的な老人の表現で、上唇の上の何条かの縦皺。口角横の皺。

髪も髭も白いの増えたしわびしい限り。

奥さんの使ってるフェイススチーマーと猫用マッサージローラーで美顔を目指しても良い。

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初めて出した葬式

僕の母親は癌で自宅で亡くなった。

親父はポンコツだった。行方不明の身内もいるので僕が喪主となる。
とりあえず何をすれば良いか考えが浮かばず、母が亡くなった時親父が呼んだ警察官に近くに葬儀屋を聞いた。
グーグルマップで近くの大手の葬儀屋を教えてくれた。

取り急ぎ葬儀屋の人が来てくれて、枕飾りや保冷剤などを準備する。
宗派を聞かれ禅宗だと答える。ただ親戚づきあいなどほぼないので葬式や法事はほとんど経験がない。
実家で線香をあげることもなかった。
祭壇やら花やらエンバーミングや坊主等の手配で最低200万円位と聞いて顔には出さないけどびっくり。
その金額を出せない訳ではないが「うーん」となる。

次に葬儀屋の営業さんが来て、葬式の打ち合わせをする。
お通夜はなし。エンバーミング後はお葬式まで葬儀屋で預かってもらうことにした。
葬式には僕と奥さんと叔母夫婦だけで行う事にした。

親父に自分の意見はない。
葬式は全部僕のやり方で行う事にした。

まず基本無宗教。坊さんもお経もなし。
その代わり音楽葬で、キーボート奏者を一人。
それと司会進行が一人。
寂しくないくらいの花と果物。
僕が学生の頃に聞いていたエアサプライのテープを母親がよく家事の合間に聞いていた。それを演奏してもらうことにした。
後の曲はお任せにした。

式では司会者が生前の話をして、キーボードで80年洋楽ポップスを演奏する。その繰り返し。
セレクトされた曲が良くて、とても懐かしい気持ちになる。
叔母も良い葬式だと言ってくれた。
費用はほぼ100万円。

そのまま斎場で焼いてもらい咽仏のみ骨壺に入れて貰い、その足で墓に入れて貰う。

墓石屋に日曜日に電話して明日墓を開けてほしいと言うと「そんな急に」と言われた。
導師が手配できない、と言われたが無宗教なので要らない旨を伝えた。
もともと自治体の墓地なので仏式もなにも無いとも思うんだけど。
無理を聞いてもらった。

親父の葬式にはバンドに来てもらって生演奏してもらおうか、等と奥さんに話した。

しかし僕は癌にかかってしまい、どっちが先に逝ってしまうかわからないのであった。

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